脳神経外科・神経内科・循環器内科・麻酔科・リハビリテーション科
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看護師教育について

脳外科の看護は、脳梗塞、くも膜下出血、脳内出血、脳腫瘍等の患者を対象とし、緊急時に対応できる能力を持ち、
速やかに処置がとれることが要求されます。

また、そこに伴う意識障害、精神症状、言語障害、排泄等、多角的に障害をもつ患者のケアは多くの問題があり、
術前術後管理も複雑な手順を要求されることになります。

症状の経過も早く、わずかな判断の遅れが患者の「死」につながることもあります。
したがって24時間を通して患者に一番近い存在である看護師は専門的知識を正しく理解し、
正しい情報を迅速に医療チーム提供することが大切であり、任務だと思います。

そのため当院では、4月に入職される新人看護師に対してのオリエンテーション、
1年目、2年目、3年目の看護師に向けての指導や各係の研修、勉強会を積極的に取り組んでいます。

また看護師だけでなく、看護補助者も含め、個々のスキルアップを図るため、
経験年数に合わせた研修を病院全体の取り組みとして行っています。

他病院の協力も得て、公開研修にも積極的に参加しています。
 

新人プログラム

Ⅰ 新人看護師オリエンテーション

(教育内容)
1)脳の臓器の特殊性(解剖生理)
2)病態生理
・脳出血、脳梗塞、脳腫瘍、外傷、水頭症、髄膜炎、脊髄疾患
3)症状
・頭蓋内圧亢進、脳浮腫、脳ヘルニア、痙攣

Ⅱ 観察

1)疾患別観察ポイント
2)神経学的診断法

Ⅲ 呼吸管理

1)挿管中の管理
2)気切の管理
3)人工呼吸器装着時の管理

Ⅳ ドレーンの管理

1)硬膜外ドレーン
2)硬膜下ドレーン
①脳槽ドレーン
②血腫腔内ドレーン
3)脳室ドレーン
4)腰椎ドレーン
5)ペンローズドレーン

Ⅴ 各種モニターの見方

Ⅵ 画像の見方

1)医師から画像(CT、アンギオ、MRI、X-P)による疾患別の見方

Ⅶ 各部署の説明

年度別看護師教育プログラム

1.1年目の看護師教育指導

【目標】
1)患者を把握し、看護計画を立てることができる
2)リーダーとしての認識を持ち、各スタッフ、医師に確実に伝達できる
3)処置等基礎的なことができる
4)スタッフとして確実かつ迅速な行動ができる
*何が、どこまで理解できているか?今困っていることは何か?仕事は一応、こなされているのか?
のフォロー

勉強会を適宜実施

2.2年目の看護師教育指導

【目標】
1)チームの重症患者を受け持つことができる
2)基礎的疾患について理解を深めていく
[学習意欲を持たせる]
3)モニター等、機械の取扱がきちっとできる
4)リーダーとしての自覚を持ち、急変時の対応等、適切な処置ができる
*どのようなことで困っているのか?何が理解できていないのか?
のフォロー

勉強会を適宜実施

3.3年目の看護師教育指導

【目標】
1)リーダーとしての役割の認識を持つ
2)後輩への指導ができる(プリセプター)
3)看護研究について率先して行う事ができる
*中堅として行動していく上において困っていることは何か?等、話し合う機会を設ける

4.4年目以降の看護師教育指導

・各委員会の研修参加
・院内、外の研修受講への積極的参加
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