脳神経外科・神経内科・循環器内科・麻酔科・リハビリテーション科
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脳血管内治療とは

脳や首の血管の病気を、皮膚や頭蓋骨を切ったりせず、カテーテルといわれる細長い管を使って治す新しい治療法です。
カテーテルは足の付け根や肘などの血管から脳や首の血管に誘導します。

この治療法は、一般的な開頭術による脳外科手術に比べて患者さまの負担が少ないことが一番の利点として挙げられ、技術の進歩と共に急速に発展している分野であり、近年幅広く認知されるようになってきました。

今までの開頭手術では治療が難しかった様々な病気が、この「切らずに治す」新しい方法で治療できるようになっています。
脳疾患専門病院である当院では血管内治療も積極的に行っており、治療件数も増加しています。

血管内治療のメリット、デメリット

この治療のメリットは

①開頭しなくても治療ができる(開頭手術に比べて脳・身体への負担が小さい)
②開頭手術の難しい場所も治療できることがある
③入院期間が短い

などが挙げられます。
ですが、それが安全を意味しているわけではありません。
頭の中までカテーテルを挿入し、それをミリ単位で操作するという非常に細かな治療です。
手術である以上、どんなに注意深く行っても、確率は低いですが治療合併症も起こりえます。

また、全ての病気がこの方法で治療可能なわけでもありませんので、外来でよく相談して治療法を選択しましょう。

治療について

この治療で行われる基本的な考え方としては、脳動脈瘤(くも膜下出血)や脳動静脈奇形、硬膜動静脈瘻に対するコイル塞栓術といった「詰める治療」と、内頚動脈狭窄症に対する頚動脈ステント留置術、比較的大きな脳動脈閉塞が原因である脳梗塞に対する急性期再開通療法などの「拡げる、通す治療」に大別されます。

コイル塞栓術

 

当院の血管内治療

当院の血管内治療は、日本脳神経血管内治療学会専門医・指導医により、大都市と同等のレベルの治療を受けることができます。

【担当】
清藤哲史(専門医)
小泉聡(専門医・指導医、東京大学医学部附属病院 脳神経外科助教)
小野秀明(専門医、東京大学医学部附属病院 脳神経外科講師)
庄島正明(専門医・指導医、帝京大学医学部附属病院 脳神経外科教授)

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